というわけで三日目。よくぞここまで読んで下さいました。
やっと最終日です。最終日も長い記事ですから、気を抜かずに読んでまいりましょう。
さて。
5月2日(土)の天気も晴れとなりました。
一泊の予定が二泊となりましたが、それも良い思い出話として語り継がれて行くことでしょう。
二泊目の出費は予定外だったので、最終日はなるべくお金をかけない遊び方をしましょうという事に決めて、いざ出発。
敦賀駅前の宿を7時30分頃に後にしまして、本日一発目、赤レンガ倉庫を見に行きました。
宿から3分ほど走れば赤レンガ倉庫に到着です。
1905年に外国の設計者によって作られたこの倉庫は、港町である敦賀の象徴的建築物のひとつに挙げられます。中には入れません。外から眺めて、静かに佇む倉庫から歴史を感じ取ってみましょう。
次。
「気比の松原」へ行って見ました。赤レンガ倉庫から敦賀湾を右手に見ながら暫く走ると、明らかに松の林だという景色が目に入ってきます。
敦賀湾の奥に面する部分のうち西側半分がこの気比の松原となってます。写真は松原の一部。写真中央に見える細い道を進むと駐車場があり、その先には砂浜が広がっていました。夏は海水浴客で賑わうそうですが、今回訪れた時は、釣りを楽しむ人たちが浜にズラ〜っと並んでいました。
倉庫と松原を見たら敦賀観光は終わり。次は早くも本日の目玉「若狭塗箸の無料体験」に向かいます。コータロー氏と私の芸術的センスが若狭で火花を散らすのです。メラメラします。
敦賀市内を抜け、徐々に車が増えてきたR27を小浜方面へと進みます。
40キロほど走ると小浜市内に入ります。そのまま暫くR27を進み、東小浜駅の近くで左折。南へと走ると目的地の若狭塗箸専門店「
箸匠せいわ」が見えて来ました。前に一度だけ来た事があるので、うっすらと記憶が蘇り懐かしい感じでした。
駐車場にバイクを停め、いざ芸術対決スタートです。
が、その前に。箸匠せいわの案内係りのお姉さんに、若狭塗箸についての説明をしてもらいました。時間にして5分くらいだったか。笑顔で優しく丁寧に説明してくれて、その上かわいいのでコータロー氏もいつになく上機嫌です。ますますメラメラしてまいりました。
いよいよ対決の時です。
我々がチャレンジしたのは研磨体験。説明を受ける前にお姉さんから渡された真っ黒に塗られたお箸を、実際に研磨して仕上げていくというものです。渡されたお箸にはいろんな色が11回塗り重ねてあり、それを研磨機で削ると下から色が出てくるという仕組みです。その色の出方は研ぐ人のセンス次第ということですな。
研ぎ方の簡単な説明を受け、実際に研磨してみました。
両名、いつになく真剣です。私は相変わらずクセ毛です。
潔く削ってみましょうと言われても、やはり最初はビビリます。高速で回転する研磨機に、箸の平らな部分を押しつけてチュチュっと削っていくわけですが、そのチュチュっと削る時間の調整が難しかったです。
時間が短ければ下地の色はわずかに顔を出すだけだし、時間を掛け過ぎれば色の下の木地が顔を出してしまいます。
慎重派の私は時間を短めにしてほぼ均等な模様を数箇所に入れて終了。冒険野郎のコータロー氏は箸をくるくる回したり、斜めに動かしたりしながら、己の芸術的センスを爆発させていました。
で、見難いかもしれませんが、出来上がったのがこれ。
写真上が私。下がコータロー氏です。・・・・コータロー氏圧勝でしょうか。
なお、このお箸は体験用に用意されているものらしく、実際の使用には向かないらしいです。
戦い済んで、出来上がった研ぎ箸をそれぞれ袋に入れてもらって、駐車場脇に用意されている休憩所でお茶を頂きました。お茶を頂きながら休憩所の棚を見ると、何やら心惹かれるパンフレットを発見。
「
未来体験ミュージアム ELGAIA OHI」
エルガイアおおい。何よりも心惹かれたのは入館無料というところです。
箸匠せいわから20分ほどで行けるとのことなので、行ってみることにしました。
再びR27へ戻り、西へと暫く走るとエルガイアおおいに到着です。
施設内は大きく三つのエリアに分かれておりました。シアターガイア、コスモスユニット・エネルガイア、展示パネルゾーンです。
まずは世界最大級のバーチャルシアターから見ることにしました。
幅22メートル、高さ6メートル、視野角120度のカーブを持つスクリーンで、生命の星の物語などの3D映像をゆったりと見る事が出来ます。が、内容はやはり子供向ですね。
コスモスユニット・エネルガイアは21世紀後半の宇宙空間に設置された発電所をコンセプトに、エネルギーや宇宙について学習できるアトラクションが用意されたスペースです。
コスモスフィアと呼ばれる宇宙艇の操縦シュミレーションもあり、実際にモニターを見ながらミッションをこなす体験をしてみました。
最後に自分の操縦についての評価が出ますが、私の場合は「冒険心」だけがずば抜けて評価が高く、コータロー氏はその逆でした。
研ぎ箸体験の時と逆の結果ですな。なかなか面白い結果だったと思います。
小浜観光は予定外であり、事前の下調べも出来てなかったので、他に何処を回るかの見当も付かないので、これにて観光終了としました。次回、岬巡りなどしてみましょうか。
そんなこんなで、あとは帰路に付くだけとなりました。
エルガイアおおいからは再度のR27です。更に西へ走り地方道の1号線〜16号線と走り、お馴染みのR162(周山街道)へ。「道の駅 名田庄」に到着したのは12時頃でした。ここでお昼ごはん。おろし蕎麦を食べてのんびりと休憩をしながら、旅の最後のルートを確認。ここまで来たら帰宅したも同然のような感覚ですが、お家に着くまでが遠足ですから。最後まで気を抜かずに走りました。
「道の駅 京都新光悦村」にて最後の休憩を入れ、家に帰り着いたのは16時頃でした。
3日間とも全部晴れ。しかも快晴。これ以上無い位のツーリング日和の中、渋滞にもほとんど遭遇せずに走れて本当に良かった!!
総走行距離は約1000キロ。大満足の旅は無事終了致しました。