妄 想 ビ ス ケ ッ ト

午前中1時間。午後2時間。
駐輪場の日陰に隠れて、S2Rをキレイに掃除してました。
リアホイールのチェーンオイルの飛び散りを夢中になって落としていると、頭上から声がかかりました。

「これ何シーシー？」

出ました。ナンシーです。
高速道路のサービスエリアや、観光客で賑わう道の駅などに多く出現するナンシーが、今日は駐輪場に現れました。
たいがい「これ何シーシー」とか聞いてきます。（だからナンシーと呼ばれています）
他に、「これハーレー？」とか「これ何キロ出るの？」とか聞いて来るタイプもあり。

見ると、60歳位（？）のおじさんでした。
小さいバイクに見えますが、これで800ccあるんですよと答えると、

「へぇー。すごいねぇ。今時のはすごいねぇ」

みたいな事を言いながら去っていきました。
俺達が若い頃は・・・・みたいな話に発展しなくて良かった。私はその手の話にあまり上手に乗れないので、その手の話に発展されると、相手をがっかりさせてしまうことが多いからです。

ちょうど、このナンシーが出現した時、コータロー氏は部屋に工具を取りに戻っていました。工具を手に駐輪場に戻ってきたコータロー氏に

「いまナンシー出たよ」

と報告すると、一瞬目を光らせて、ちょっと羨ましそうな顔してました。